わがあらし山では温州ミカンが色づき始めた。朝食を果物でとっている身としては、ようやく“朝フル”(フルーツ・モーニング)食材が自前で供給できるようになった…と思ったら、この雨である。夏に雨が降らなかったからか、このところ雨の日が続いている。雨に濡れた果実は味が薄くなり腐りやすいので本来ならとりたくないが、“朝フル”のためにやむを得ずかっぱを着てミカンをとることにした。

【写真】雨に濡れながらとった初ものミカン
しとしとといつまでも降り続く雨を「霖雨(りんう)」といい、秋の長雨(秋雨)のことを「秋霖(しゅうりん)」という。
夏から秋に季節が移り変わる際、真夏の猛暑をもたらした太平洋高気圧が南へ退き、大陸の冷たい高気圧が日本海や北日本方面に張り出す。この性質の違う2つの空気がぶつかる所は大気の状態が不安定になり、秋雨前線が発生する。梅雨前線と同じく、前線を挟んで夏の空気と秋の空気とが押し合いをしているため、前線は日本上空を南下したり北上したりする。こうして長雨が続くようになる。
秋雨の名前は、次のようなものがある。
このところの雨は、どことなく寂しい蕭雨という感じで、秋の深まりを感じさせる。それにしてもミカンの熟れる季節は、縁側で日なたぼっこをして、ゆっくり秋を感じる 「秋日和(あきびより)」が一番似合うと思うのだが……。
これから一雨ごとに秋が深まり、冬に近づいていく。