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マネープランの第一歩は、生活費の確認から(2)

2008年01月25日

 前回に引き続いて、松山さんをモデルに退職後の生活費について考えてみましょう。松山さんは58歳のサラリーマンです。退職後に新たに働くか否か(60歳以降働かない場合は妻のパートや部分年金と退職金、貯蓄の取り崩しで対応)夫婦で相談しています。
 前回で確認できた松山さんの昨年の年間支出は500万円でした。この500万円について前回のように通帳を基にわかる金額を項目別にしていきます。最初から食費、雑費のように細かな品目を把握する必要はありません。
 たとえば住宅ローン、生命保険料などわかりやすい支出の年間合計額を確認していきます。またボーナスで遣ったお金もわかる範囲で考えてみましょう。車の車検、税関係も年間で15万円というように年ベースでもれのないように考えます。大まかな項目がわかればそれらを差し引きして、残りは日常生活費と考えることができます(食費、雑費などの月々支出を合計する方法では、ボーナスからの支出や使途不明金の把握が難しく実態とかけ離れた数字になりやすい)。

年間支出           500万円
内訳  住宅ローン     100万円
     支払い保険料    40万円
     その他支出      30万円(毎月支払いがない支出たとえば車の
                       車検費用や固定資産税など)
     日常生活費     330万円(上記以外の日常支出)

 昨年の支出の内訳がでたところで、そこから退職後にかからない職業費や住宅ローンなどは差し引くことができます。またリタイア後に今の生活と違ったことをしたい、たとえば「毎年旅行をしたい」などという方は、その金額も予算に入れていきます。退職後は交際費があまりかからないと考える人もいますが、60代では冠婚葬祭のお金や子や孫へのお祝いのお金など実際の出費は多くなってきがちです。
また退職後再就職をしない方は、社会保険料も年金収入などから支払いうことになります。専業主婦の妻が60歳になるまでの国民年金保険料や、本人の健康保険料などは全額自己負担で支払うことになります。
 松山さんは住宅ローンを今年完済予定です。生命保険料についても60歳から支払いのない金額を除いて、セカンドライフの年間支出額を想定しました。

松山さんの退職後の年間支出予定額  400万円(月約33万3000円)
内訳  日常生活費(交際費含む)    270万円
     毎月かからない費用        80万円(車検、固定資産税、
                               旅行費含む)
     医療保険、社会保険料など、   50万円

 60代では旅行や趣味も楽しみながらアクティブに生活したいと考えている松山さん夫婦です。60歳から退職金や貯蓄の取り崩しでいいか、60歳以降も働く必要があるかどうか引き続き検討していくことにしました。
 今の生活レベルを把握しないで一般的な数字で、老後の年間生活費は300万円でと考えるのはちょっと危険です。仮に月5万円、年間で60万円生活費が違うだけで、10年間では、600万円、20年間では1200万円の誤差が出ます。老後のマネープランを考える一歩は、ご自身の家計を把握することからスタートしてみましょう。

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