前回は「定期預金で“自分年金”」についてお伝えしましたが、満期が来れば確実に元金と利息が返ってくる定期預金(定額の個人年金なども含む)は、資産を増やすこと、あるいは急激な物価上昇には弱い側面があります。
私たちの日常生活に必要な品物がこのところ値上がりしていることに気付きますね。ガソリンや麺(めん)類、食用油、マヨネーズ、パン、ビールなど、ニュースで値上げが伝えられている品々。大きな原因は原油価格や穀物の大幅な上昇ですが、よく観察していると、これらに関連したガスや航空運賃に至るまで、価格上昇は私たちの生活関連商品に広がっているのを実感するこのごろです。
原油価格の上昇は、私たちの日常とは関係ない投機的なマネーが株式から原油などに流れているためで、永遠に上昇し続けることはないという専門家もいます。しかし、給与アップが見込めない50~60代の人たち、また年金収入が基本というシニア世代にとっては、厳しい状況が続きそうです。
では、預金以外の投資、例えば株式やバランスファンド(株式や債券など複数の資産に分散した投資信託)はどうかというと、昨年夏のアメリカ発のサブプライム住宅ローン問題で、1年前よりは厳しい状況が続いています。これら株式やバランスファンドが厳しい状況の中で、物価上昇以上に値上がりした資産はなかったかというと、とてもいい状況の投資群もありました。それについては後日触れるとして、私たちが生活面で少しでも自衛できることはないのでしょうか。
一つは、地球環境にやさしい行動をすることではないかと思います。例えば、可能な範囲で車を使わないでバスや電車などの輸送機関を利用する。日々の買い物は、元気な人は徒歩や自転車で、またやむを得ず車を使うときはエコドライブを心掛ける。スーパーなどでの買い物にはマイバッグを持参して買い物袋スタンプをため(例:1回の買い物で1スタンプ、20スタンプためれば100円)、買い物に使うなど。
必要な消費は避けられないので、消費をすることでプラスポイントをもらって、結果的に現金で買うよりも多く購入できる仕組みを利用することもできます。例えばデパートでの買い物が多い方は、友の会などで積み立てた後、お買い物券を利用する方法もありますね。
また、シニア世代にはなじみの少ない人も多いのですが、クレジットカードを使用して決済を1回にすれば金利が掛からず支払いができ、ポイントを有効に使うこともできます。例えば電気料金や携帯電話料金、NHK受信料などもカード決済にしてポイントを加算していけば、ポイントに応じて商品券(それで日常使う商品が購入できればいいですね)などに交換可能なカードもあります。電化製品などの大きな買い物や航空券の支払いも同一のクレジットで一括払いにしていくと、ポイントの加算は大きくなります。
しかし、お金の管理をうまくしなければ、クレジットは後払いですからもろ刃の剣という側面もあります。日常に、うまくクレジットを利用するポイントを挙げてみました。
3.と6.は特に重要です。ポイントをためるために買わなくてもいい物を買うタイプの人には、クレジットは不向きです。
皆さんも、ご家庭に合った生活自衛手段を探してみてはいかがでしょうか。