(2008年08月22日)
(2008年08月08日)
(2008年07月25日)
国債といえば国が発行している債券(借用証書のようなもので、途中で売却可能)ですが、今回はその中でも「個人向け国債」について特徴を見てみましょう。
債券は、そもそも預貯金と違って、途中売却すると、金利上昇時には元本が割れる(逆に途中で市中金利が大きく下がったときには、額面より高く換金できる)可能性といった、途中換金時の価格変動リスクがあるものです。
ところがこの「個人向け国債」は、一定期間を経れば途中で売っても元金は保証されているので、通常の国債と比べて価格変動リスクがないのが特徴です。個人のみが購入可能な国債で、額面1万円から購入できます。年4回発行され、銀行や証券会社など金融機関で扱っています。個人向け国債には、期間は10年と5年があり、10年が変動金利、5年は固定金利です(いずれも年2回利払い)。
わが家でも、学資保険の満期金が入ったので、お試しのつもりで数年前に「個人向け国債10年」を購入しました。10年を選択したのは、超低金利の状況下で将来の金利上昇を期待して変動金利を選んだというのが理由です。変動金利なので毎回利子は違い、市中金利が上昇すれば利子も増え、金利が下降した場合は利子が減る仕組みです。
例えば2003(平成15)年7月発行の10年個人向け国債は、当初の利率は0.05%でしたが、11回目(5年後)の利率は1%に上昇しています。
同じ個人向け国債でも5年ものは固定金利なので、発行時に利率が決まっています。現在の利率は10年より高く設定されていますが、将来の金利上昇のメリットは受けません。
注意したいのは、個人向け国債が10年ものは1年間、5年ものは2年間、原則換金できないこと。また、その後の途中換金時には、直前(10年は2回分、5年は4回分)の利子の8割を差し引かれる点です。つまり、5年の個人向け国債を購入して、2年後に必要があって換金したとき、それまでの税引き利子分は差し引かれることになります。
【5年の個人向け国債途中換金の計算式】
「額面金額」+「経過利子相当額」-「直前4回分の各利子(税引き前)相当額×0.8」
5年と10年、どちらがいいか? 将来の金利を予想するのは難しいのですが、5年は満期まで持たない場合、4回分の利子の8割相当が引かれる……きついですね。
それではと5年間持つことを前提に考える人は、個人向け国債ではなく、通常国債の5年の利率の方が高いということもありますので……よく考えたいところです。
利子は、定期預金のように元金と一緒に満期に戻るのでなく、年2回支払われます。当面使わない方は利子をそのままにしないで再投資する、あるいはシニア世代なら利子が入れば夫婦で少しぜいたくな外食をするなど楽しみに使うこともいいかもしれませんね。