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わが家流 外債投資のポイント

2008年08月22日

 前回は債券、特に「個人向け国債」の仕組みについてご説明しました。今回は外貨建ての債券についてお話します。
 このところの円高で、ドル建ての債券を買っていた人の中には(債券価格は上がっていても/ドル預金も、金利が付いているのに)評価損が出ている人もいると思います。
 外貨投資は為替リスクがありますが、うまく流れに乗れば国内債券で得ることのできないリターン(為替収益と高金利)を得ることも可能です。
 わが家では、為替収益といってもFX(約定元本の一定率の証拠金を業者に預け、差金決済による外国為替の売買を行う取引。少ない資金で多額の取引が行える)と違って、じっくり為替や金利をみながら、保有している通貨のバランスをとっていく方法を心がけています。
 2002年に少しずつ購入していた豪ドル建ての債券の一部を、満期まで持たないで売却しました。先日売却したものはディスカウント債(額面より割り引かれた価格で発行され、利息0.5%以上の債券)で、2002年12月に約50万円で投資したものです。金利はわずか0.5%ですが、額面1万豪ドルで約71%に割り引かれた価格で購入しました。1豪ドル約70円の為替レートで購入し、売却時レートは1豪ドル約100円、手取り額は約91万円(過去の受け取り利息除く)、結果として年間平均利回りは約15%(5年6カ月保有として)になりました。満期がまだ先で単価が上昇する余地のある債券でも、為替がそろそろ円安のピークを迎えたと判断すれば、売却して円に戻すこともよくあります。
 ご存じない方も多いのですが、利付債(定期的に利息を受け取ることができる債券、利息は源泉分離課税)やディスカウント債の売却益(譲渡益)は非課税になります。一方、満期時まで持った場合、償還差益は雑所得として総合課税の対象になります。
 やはり外貨投資は、金利より為替が重要(円高で買って円安で売却)と実感します。
 では、過去の為替レートからみて既に円安になっている外貨に投資をしたいときは、どうすればいいのでしょうか。
 わが家でも、3年前にユーロ建ての債券に投資したいと思いました。後でもっと円安になるかもしれませんが、逆に円高に振れたときは為替差損がきつい! それでもユーロ資産は少ないので、バランス的に持っていたいと判断しました。そこで毎月、ユーロMMF(ユーロ建ての国債など短期債券を中心に運用。小額からでも購入可能)を購入し、積み立てたユーロMMFが増えてきたところで、適宜ユーロ建ての利付債やゼロクーポン債(額面より割り引いた価格で販売され、利払いのない債券)などを購入している状況です。
 つまり、一気に外貨に変えると高値つかみになるかも? と思う方は、タイミングを複数回にする、あるいは積み立てで毎月、外貨MMFを購入、金利の状況をみて債券を購入するという方法もいいのではないでしょうか。
 人それぞれ外貨投資の方法はあると思いますが、「わが家流 外債投資のポイント」を整理すると、以下のようになります。

  1. (1)格付けの高い(AAAの)債券や国債など

  2. 主要国通貨の分散(通貨は、金利で判断しない。インフレ率の高い通貨やカントリーリスクの高い通貨は避ける)

  3. ゼロクーポン債、利付債、ディスカウント債それぞれの税金面と、購入者の他の資産状況を考慮して選択

  4. 満期が来て円高になったとき、円で受け取らず外貨で持つことができるように、外貨MMFのある通貨と証券会社を選択

  5. 為替のタイミングはプロでも当てることは難しいと考え、購入・売却は複数回に分けてタイミング分散

 今後はアメリカの景気後退に伴うドルの減価(円高)の心配があります。一方、新興国の債券は金利が高いとはいえ、カントリーリスクも高くなります。将来、円高になっては利息収入など吹き飛ぶこともあるかもしれません。
 もちろん、投資は自分でとれるリスクの範囲で十分に納得がいく商品、方法でする必要がありますが、外貨建て債券は国内株式と違った動きをするため、組み合わせると相性がいい資産といわれています。
 シニア世代の方がこれから始めるとすれば、外国債券(既発債も含めて)の取り扱いが多い大手証券会社などで始めるといいと思います。

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